40代から始めたジョギング~バリ島フルマラソン42.195㎞に挑戦

前半はゆっくり沿道の応援のバリニーズたちとハイタッチしたり写真を撮ったりの観光マラソン。このジョギングペースなら昨年同様5時間半程度で楽に完走できるでしょう。でも『この日のために3か月間毎月2~300㎞も走りこんで練習したのにこんなんでイイの?』と心がざわつきはじめた17㎞ポストでの決断。後半戦からの真剣勝負。

大学はエスカレーターで上がってそこそこの企業に就職して気ままに過ごしていたのは30歳まで。脱サラして自営業。今は何の後ろ盾もない日々真剣勝負の毎日。自分たちの生き方と似てないか?、と独り苦笑いしながらのギアチェンジ。人生=マラソンとよく喩えられてるけどホントそうかもね。

ほとんどのランナーが歩いてしまうギャニアールの渓谷の超急坂でも絶対に歩かない。路面温度は60℃。店長の足裏は2か所のひどい水ぶくれ、自分は爪が2枚剥がれ出血しながら…それでも歩かない。自分を全部使う。自分を出し切る。灼熱の太陽と熱帯の湿気、エイドで浴びた水と汗、何故か涙も出てきてぐちゃぐちゃ。背負いこんだ余計なものを全て蒸発させるように夢中で走る。

文章にすると青臭いんですが(笑)2人ともいろいろな思いを心に秘めての42.195㎞でした。自分的にはこれまで47年生きてきて生まれて初めて本気になったかもしれません。生きているからできること…私たちにとってフルマラソンを走ることは、生きている証の究極形かもしれません。

( ここまでは2016年8月28日バリマラソンのとき当時のブログにアップした文章です)

 

ここから書いている文章は2022年12月のものです。「走るって気持ちイイ」と感じるなんて30代までは2人とも1mmも考えてませんでしたが変わるものですね。40代になって代謝が落ちてきたのを感じダイエットというかボディメイクから始めたジョギング。それがいつの間にか「朝活」という習慣になって、旅行や買い付け先では「旅ラン」するようになって、気がついたらフルマラソンに挑戦することを考えていました。ハーフマラソンも走ったことがないのにいきなりフルに挑戦でしかも場所は海外。もちろんエントリーも手配もコンディション作りも何もかも自分たちだけでの挑戦です。2015-2016-2019と3回挑戦して3回とも完走できました。違う景色が見れたというより「やれば出来るじゃん」っていう自信がつきましたね。コロナで大会がなくなったり買い付けに行けなくなったり、あと、全国目指してガチ部活をやっている高1の息子のアテンドと親が高齢化して長くなる留守に息子と犬を預けづらいとかのライフステージの変化もあって、今はできなくなっちゃったけど、また走れるといいな、と。大会じゃなくてもいいんです。旅行先で見知らぬ土地をワクワクしながら走る旅ランがしたいな。

2022/12/1