店長が高校で講演してきました

メディアの取材とかコーヒー教室の依頼などはたまにあるんですが講演の依頼は初めてです。店長も「私がやっていいの?」と受けるかどうか悩んだみたいです。某高校3年生約160名を対象に1時間。「社会人になる君たちに」というテーマだそうです。18歳といえば今から世間の荒波に漕ぎ出す一歩手前。希望に溢れているけど同時に不安で混乱する時期だよね~。それにしてもずいぶんな大役を任されましたね~(^^ゞ

去年までは大きな会社の社長の講演だったそうです。誰しも会社名や肩書を聞いただけで「すごい」と思うからなー。学校のゲストとしては安パイだろうね。でも依頼してくれたS先生は違ったみたい。ウチみたいな吹けば飛ぶような個人経営の小さい店。細腕女性が店長として経験した「実社会でのリアル」を生徒に実感してほしかったんでしょうか!? 可愛い教え子たちが厳しい世の中で生き残っていくために、ね。高校生まではマニュアルありきなだからな~。マニュアルってできてアタリマエの基本。社会ではソレ以上が求められるからね。店長が18年も店をつぶさず(潰されず? )やってこれたコツみたいなのを喋るんかな!?


控室から呼ばれて講堂へ。うわっ凄い人。この前で講演しなければならないんだから他人事だけど緊張しますね~。自己紹介とお店紹介から始まり以下が講演の内容です。


「自分の目利きで仕入れた商品をお客様に喜ばれることはお店をやっている冥利に尽きる」
「どこでも簡単に商品を買える時代だけどこの人の薦めるものは間違いないという安心感も売っている。お客様との信頼関係を大事にしたい」
「ググッて調べた薄っぺらい知識ではなく何事も経験することがいちばん大事。失敗しても無駄ではなく幅。いろんな経験が増えると人を見る目や物事を判断する力が備わってくる」
「自分が選択したことで幸せになるのも後悔するのも自分自身」
「運動するという言葉は運が動くと書く。確かに運動すると体調も良くなって良い循環が生まれる。だから自分から動いてみて」
「自分でお店をやるということは、休みは無いけど楽しいし、おかしいと思ったことは拒否できる、したくない仕事は受けないこともできる。でもすべて自己責任」
「若さは武器だし、誰でも他人より何かしら得意な物がある。だから今のうちにそれを磨くのも手」
「体調管理も仕事のうち。無理や頑張りすぎて自らつぶれないように」
「家族との時間を大切に」

店長がこれまでの経験から思いついたものを全部いれてみました的にいろいろ喋ってました。メモを取っている生徒さんも多かったですね。始まる前は「1時間ももつかな~!?」なんて言ってたけど、予定の1時間を15分オーバーして無事終了。お礼の挨拶代表はサッカー部のキャプテンだそう。みんな礼儀正しいな~。店長が最後に言ってたけど、彼女の喋ったことが少しでも心に残って”あのおばちゃんがあんなこと言ってたっけなー”と思い出してくれたら嬉しいな、と思いました。

店長「何事も経験することがいちばん大事」っていったけど、店長にとってもこれは大きなチャレンジだったみたいです。大役を終えて気が抜けたらしいくジョギングするとか言ってましたがソファで横になっていました(笑) 

 

2019/11/7